「水生生物研究科」 調査採集マニュアル [平成19年度版]
シニア自然大学研究部水生生物科
(2007.4.1改訂)
1.採集に当たって準備する持ち物
採集道具:タモ網(D型、全長90cmまたは120cm)
投網(21節800目,1000目,1200目)
モンドリ、セル瓶
同定箱、トレイ、同定用バットまたは水槽、標本を入れるもの
地図(国土地理院またはそれに準ずるもの)
水質検査:酸素濃度計(水、気温、溶存酸素), pH・COD試験キットなど
原則として水質検査は、当該調査場所ごとに、生き物採集に先立って実施する。
2.採集要綱
1)採集方法
(1)定性的採集と定量的採集の組み合わせによって行い、調査の前半に、
一定調査員が、一定時間の定量的な採集を行ない、以後は定性的な採集に切り替える。
(2)定性的採集と定量的採集は、別ロットとして記録する。
(3)採集手段が異なる倍は、調査記録として残す。
2)定性的採集について
(1)一定水域における水生生物の生息種をできるだけ網羅的に調査することに主眼をおいて採集する。
@投網を数回うち、その後タモ網で採集する。
A投網がうてない場所の場合は、タモ網で採集する。
B水に入ってタモ網で採集できない場合、釣り、モンドリまたはセル瓶を併用する。
(2)調査水域は、その都度(場所ごとに)定める。
(3)採集結果は、淡水魚、甲殻類、淡水魚、水生昆虫などに分けて記録する。
別途記録様式を定める。
(4)採集数量は、つぎのとおりとする。
@採集した数量を数える。
A目視測定数量を数える。
B数量表示
T.1〜10匹以内のときは個体数を記録 U.11〜50匹は+
V.51〜100匹は++ V.101匹〜は+++ とする。
3)定量的採集について
(1)特定地点の調査で、一定時間内に、一定の調査員が採集した水生生物を定量的に調べる。
(2)淡水魚・甲殻類
@ 投網を1〜数回うち、その後50分間タモ網で採集。
A 投網がうてない場所の場合は、50分間タモ網で採集。
B 水に入ってタモ網で採集できない場合、釣り、モンドリまたはセル瓶を併用する。
C 複数の調査員の場合は、適宜調査地点を変える。20m前後の間隔を基本とする。
D 調査記録様式は別に定める。
E 採集した数量は、できるだけ正確に記録する。
(3)水生昆虫など:淡水魚に準ずるが、以下の点を遵守する。
@ 50分間タモ網、金網などによる採集を行う。
A 他の調査員が同一調査水域について、淡水魚の定量採集中に採集した水生昆虫等は、記録に加える。
B 定量的採集の記録と定性的採集記録は分けて記録する。
C 調査記録様式は、別に定める。
4)調査記録
(1)得られた調査記録類並びに年度統計・発表記録類などは、シニア自然大学水生生物科保管場所に収納・保存する。
(2)水辺環境調査表、定量・定性的採集調査表等調査記録様式は別添の通りとする。
5)証拠標本
(1)標本を残す場合は、消毒用エタノール(70%〜80%)若しくはホルマリンに浸漬、固定保存する。
(2)標本には、別に定める標本カードを記入添付する。
(3)標本による同定ならびに保管は、専門家と協議して決める。
以上