自然学歳時記

       マスク
     

 マスクは冬の季語ですが、新型コロナウイルスのせいで、いま常時装着が必要になりました。マスクはいつごろから使用され始めたのでしょうか。日本では1917年の全国的な流行性感冒にともない使用されはじめ、1918年のスペイン風邪大流行時にはマスクの供給が追いつかないほどであったといいます。2003年SARS、2004年獲りインフルエンザ、2005年花粉飛散量増大、2006年ノロウイルス、2009年新型インフルエンザと相次ぐ感染症の大流行でマスクの生産量が増大し、また素材はガーゼから不織布になり、現在はファッションとしてカラフルで、春夏向けにUV-Cutや清涼感のあるものなど、時代とともに進化しているとのこと。白いガーゼマスクの時代を過ごした世代からみると、隔世の感があります。昨年5月に中国旅行した際、ホテルにマスクの自動販売機があることに驚きましたが一年もたたないうちに日本人のだれもがいつもマスクしなければならないようになるとは予想もしませんでした。

 
マスクして少し寡黙の人となる
  
 稲畑汀子 ホトトギス 1999年12月                                (俳誌サロンから)

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