つれづれ昆虫採集日記

芦生京大演習林編 平成20年8月21〜22日

立ち枯れのコナラの大木
キクビアオハムシ カドマルエンマコガネ 芦生山荘の地鶏鍋
ヤマタテアカネ アキアカネ
オオシオカラトンボ オオシオカラトンボの雌を
食べるコオニヤンマ
カツラ保存木
オニヤンマ ヒメアカネ カツラ保存木標識
いたるところにあるコナラや杉の立ち枯れ オオチャイロハナムグリ
エンマコオロギ終齢幼虫 ツマグロイナゴモドキ ヘリグロツユムシ
シモフリスズメ オオミズアオ ゴマフボクトウ
(死んだふり)
 京大名誉教授渡辺先生のご案内で、芦生京大演習林の昆虫観察に行って参りました。芦生に行くのは初めてです。
いたるところでコナラの立ち枯れが見られます。クチキムシが媒介する菌が原因です。近年急激にその数が増えているそうです。1cmにも満たない昆虫がコナラの大木を枯らすのです。いや、1mmにも満たない菌が、です。これも温暖化のせいだといわれています。気温が低いと菌が繁殖しにくいそうです。
 鹿の食害もまた問題の一つだそうです。日本では天敵がいなくなった鹿は数を増し、大きく芦生の植生を変えているそうです。良く見かけるのは鹿の糞と、鹿が食べないシダとオオバアサガラとイグサでした。鹿が来ないようにネットを張った所には、芦生固有種のアザミなどが生えていますが、そうでない所は芝刈り機が入ったようにきれいです。まるで、奈良公園さながらの景観です。芦生山荘の夕食の地鶏鍋は、鹿鍋にするといいと思いますがいかがでしょうか。
 杉の立ち枯れもあります。それは熊が樹皮をはぐからだそうです。食べるわけでもないのに樹皮をはぐとのことでした。樹皮をはがれた木は枯れるものもありますが、傷口を巻き込む様に成長し、二股の木、もしくは洞の元になる様なくぼみのある木に育つそうです。そんな杉に出来た洞に、オオチャイロハナムグリを見つけました。洞の中は、オオチャイロハナムグリ独特の良い香(ジャコウの香といわれています)の木屑がふわふわと積もっています。熊の冬眠場所は杉の洞穴だったりし、そこにはふわふわの木屑が敷き詰められているとのことです。もしかして熊は子孫のために長期計画で、杉の皮を剥ぎ、洞が出来やすいような杉を作り、オオチャイロハナムグリに洞を作らせ、布団を敷かせているのではないかと思ったりもしました。
 壮大な森のゆったり流れる時間の中にあり、生き物のそれぞれの営みが、それぞれに影響し合い共存していることの大切さを考えさせられます。
昆虫の写真はクリックすると少し大きめの写真を見ることが出来ます
NPOこどもとむしの会 http://www.konchukan.net

シニア自然大学 昆虫科