つれづれ昆虫採集日記

青森編 平成20年7月23日〜25日

 朝8時15分の伊丹発の飛行機に乗り、しばし雲海上の人。頭を雲の上に出す富士山の勇姿を右手に眺め通り過ぎ、一路青森へ。空港に着くとねぶたのお出迎えです。
 今回は、マークオサ・キタカブリ・オオルリハムシの観察が目的です。
昆虫の写真はクリックすると少し大きめの写真を見ることが出来ます
 映画で有名になった八甲田山に行く途中の林は熊注意の幟や看板がいたるところにあります。足元にブナの実を見つけました。日本のドングリを採集中です。残すはあと1種、イヌブナが欲しかったんです。「ここってイヌブナ林!?!」昆虫採集に来てのこの拾い物は想定外の悦びです。
 休憩で寄った茶屋のみそおでんは、生姜風味の味噌を掛けて食べ、意外なおいしさでした。
 後藤伍長の銅像は、昔の兵隊の装備を正確に再現してあり、飯盒・水筒・銃・鉈、etc…。それはそれは大変だったろうと思うと、こんな悲惨なことは二度と無い様にと願います。思わず合掌。
コキマダラセセリ アオジョウカイ アキアカネ
ヨツスジハナカミキリ
 田代平湿原では雨が降り出しカメラを仕舞い込み、特別保護区でもあり採集禁止。捕虫網も仕舞い込むと何もすることがなくなり、ソコソコに引き上げました。
オトシブミsp揺籃 アカハナカミキリ
 宿泊は芦野公園の入り口にあるエンゼル荘です。なんと、24日未明の岩手地震に遭遇しましたが大事には至りませんでした。青森は震度4。地震の起きる2時間前くらいに公園を塒にしているカラスが大騒ぎしていたので、夜でもカラスは鳴くのかくらいに思っていたらあの地震です。動物の予知能力は本当みたいです。 朝の公園散策で、石碑や看板を見て公園の値打ちを知りました。桜の名所百選で、太宰治も幼少時に遊んだ公園だそうです。6月19日に桜桃忌が行われる場所はここでした。その日は全国から太宰治ファンが集まるそうです。
オオルリハムシ コフキトンボ メス
北日本型
スジグロシロチョウ
 
                      左 エンゼル荘の夕食
 園内のため池でオオルリハムシとミヤマアカネに似たコフキトンボの雌の北日本型を見つけ、朝から大フィーバーしました。
 オオルリハムシはシロネを食草にする昆虫で、ハムシの中でも最大級です。金属光沢があり、大きい・綺麗・珍しいと三拍子揃った虫です。地域によって色が異なります。本州では能登半島から北に生息が確認されていて、関西では確認されておらず、山口まで空白地帯になっています。九州では大分で確認されています。青森のそれは青緑色の金属光沢でとても綺麗です。
アカスジカメムシ ハッカハムシ キハダカノコ
   
下 マメハンミョウ オオルリハムシの生るシロネ キリギリスspの脱皮
 今回の主役の一人。マークオサです。ただ黒いだけなので、光り物好きの私にはちょっと猫に小判です。でも背中の凹凸模様はなかなか渋いです。湿地が好きで、田んぼのあぜ道の田んぼ側の湿ったところをよく歩いているそうです。
 地震で大地が揺れたせいでしょうか。ミイデラゴミムシはたくさんいました。手でつかもうとすると、プシュッと音がして「熱ッ!!」。100℃の毒ガス攻撃にあいました。体の中で体液と空気を混合させて高温のガスを発生させ敵に噴きつけます。ご用心、ご用心。
 青森はトンボの県でした。トンボをたくさん見ました。昔、日本のことを「あきつしま」と呼んでいたそうです。「あきつ」とはトンボのことです。日本の原風景はこんなだったのかと思うくらいでした。
マークオサ
ミイデラゴミムシ
ナガゴマフカミキリ アトジロサビカミキリ 雌雄 ゴマフカミキリ
シラホシカミキリ 雌雄 ミヤマアカネ オス ニイニイゼミ オス
NPOこどもとむしの会 http://www.konchukan.net

シニア自然大学 昆虫科