つれづれ昆虫採集日記

北海道編 平成20年6月7日〜20日

 本州の梅雨を尻目に、敦賀港からフェリーに乗り、オサムシを求めて北海道へ行ってきました。6月というのに、低温の日も多く、宿ではストーブが焚かれているところもありました。北海道は17種類のオサムシが記録されていて、「歩く宝石」と呼ばれる美麗種や固有種も多く、一度は(幾度も?)訪れたい採集地です。
 今回は北海道の南西部、苫小牧、新冠、様似・幌満、樽前山、豊平峡、ニセコ、当丸峠などでピットフォールトラップによる採集を試みました。結果は、ウトナイ湖畔で湿地性のセスジアカガネオサ、美沢の広葉樹林で待望のオオルリオサ、幌満峡では時期的に早いヒダカキンオサ、樽前山ではエゾアカガネオサが豊漁、ニセコでは60個仕掛けた最後のコップに瑠璃色のオオルリオサを見いだして感激、当丸峠では小さな異形のセダカオサなどが、トラップに落ちていました。オサムシ以外では、黒灰色の稀少種クマガイクロアオゴミムシ、緑のオーロラ条が鮮やかなミヤマカラスアゲハ春型、白樺林を滑空する越冬個体のキベリタテハ、ヒグマの落し物にはオオセンチコガネ、ご当地の名が付いたエゾトンボ、エゾヨツメ、エゾハルゼミなどなど。
 花の名山・アポイ岳に登りました。アポイクワガタなど、超塩基性カンラン岩地で特異に進化した固有の花々に出会いましたが、乾燥化でハイマツが増えるなど、ここにも地球温暖化の影響が濃い影を落としていました。        昆虫科 片岡義方
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セスジアカガネオサムシ エゾマイマイカブリ セミを食べる
ヒメクロオサムシ
オオルリオサムシ
金緑色型
ピットフォールトラップ オオルリオサムシ
瑠璃色型
ウスバシロチョウ 交尾するハナウドゾウムシ ハバチの一種
アポイクワガタ(アポイ岳)
虫の名ではありません
念のため
アポイ岳頂上 ノビネチドリ(チセヌプリ)

シニア自然大学 昆虫科