彩都から茨木自然歩道を歩いて椿山

■日時:2007.10.26(金) 曇のち雨 
■場所:茨木市 彩都西/鉢伏自然歩道/椿山
■参加:環境科27名
<ルート
モノレール彩都西駅10:00→彩都インフォ・ミュージアム(10:05〜25)→粟生岩坂集落10:45→梅原集落11:45→免山集落11:50→椿山(12:20昼食13:45)→馬場バス停14:10→モノレール彩都西駅14:45
Root Mapはここ
2007年1月、個人発表で鎌田恭二氏から「私の環境アセスメント」と題して、国際公園文化都市「彩都」開発における環境アセスメントについてお話をいただきました。このたびは、ご本人の案内で、街づくりが進み、モノレールも延伸開通した現地を見学致しました。
彩都から一歩足を踏み入れると、そこには里山の風景が広がり、昔ながらの集落が点在しています。鉢伏自然歩道を歩き、変人といわれた先代が造園した椿山まで足を伸ばし、オーナーのお話を伺いました。

彩都開発計画と歩いた鉢伏自然歩道(黄色)

「彩都」
彩都は茨木・箕面両市にまたがる丘陵地に整備されるニュータウンである。都市再生機構、阪急電鉄、大阪府が主体となる官民共同開発型の街づくりで、西部、中部、東部に分けて合わせて約750ヘクタール、計画人口5万人を予定している。国際公園文化都市を標榜する彩都であるが、1994年着手後西部地区の一部は街づくりが進んでいるものの、バブル崩壊により、中部、東部は凍結状態となっている。2007年3月19日、大阪モノレール彩都線が彩都西駅まで延伸開通した。

モノレール彩都線延伸

彩都西駅

インフォ・ミュージアム
モノレールが彩都西に近づく。一部に住宅街ができてはいるが、まだまだ造成工事中で、彩都西駅周辺の銀行やスーパーマーケット、高層マンションが目立つ。
西彩都駅近くの彩都インフォ・ミュージアム(阪急電鉄)で街づくり展示パネルを見学して、駅前の幹線道路を自然歩道に向かう。更地となった商業地域、工事中の幹線道路、山すそを重機がえぐる。

造成工事中の彩都

商業施設用地
「鉢伏自然歩道」
造成地を後に、車道を北上していくと里山の風景が広がる。左手の山すそに広がる粟生岩坂集落に入る。ジグザグの坂道に瓦葺の民家が集中する。集落の一番高いところには岩坂神社(稲荷神社)が祀られ、自然歩道を示す道標が立つ。粟生岩坂から鉢伏山(299m)を巻いて、梅原、免山まで鉢伏自然歩道が整備されている。
野菊さく粟生の岩坂登り来し     二三弥

粟生岩坂集落

岩坂神社と自然歩道の道標

棚田の風景を歩く
廃屋のある薄暗い切り通しを抜けると、棚田が広がる。ため池でしばし休憩する。舗装から地道に変わった道にはコナラやクヌギのドングリの実が一杯落ちている。道端の台場クヌギはかつて、貴重な里山であったことを伺わせる。
隠沼の水面静かや木の実降る     二三弥

岩坂集落の棚田のため池

台場クヌギの道

カラスウリ
鉢伏山を回り込んだ自然歩道は、梅原集落を見下ろすため池に出る。カラスウリの赤い実に秋を感じます。

梅原集落を歩く

免山集落

椿山オーナーの住まい(免山)
田園風景の梅原集落を下り免山集落へ降り立つ。自然歩道はここが起点。佐保川にかかる免山橋を渡り、再び坂道の佐保集落を登る。立派な瓦屋根と白壁の土蔵、見越しの松のある民家が印象的である。
「椿山」
再び里山へ入りこむが、あちこちにフェンスが目立つ。青写真によると、この辺は彩都東地区の開発予定地である。椿山の木戸を入るとオーナーがお待ちかねであった。怪しい空模様だったが、ついに雨が降り出す。散策は後回しに、山荘へ直行する。

椿山入口

園内の茶室

黄葉の山荘
明りもない山荘でのお弁当だが、椿づくしの茶菓のおもてなしがうれしい。雷雨も激しくなり、散策は中止してオーナーのお話しを聞くことにする。この椿山は、別名延寿林ともいい、「椿守」と称される先代岡田氏が、全国各地から収集移植した約1,000種の椿がある自然林。椿のほか、山桜や野草などが彩を添える。山荘はこの山の木を使った手作りのもので、築35年、庭のシャラ(夏椿)が風情をかもす。ローソクを灯すとガラス戸に幾重にも反射して幻想的な雰囲気になるという。彩都開発でも頑として売却を拒み、今も息子さんが守り続けている。
硝子戸にランプ明りや秋の雷     二三弥

明りもない山荘だが、椿づくしのもてなし。オーナー岡田氏のお話を聞く。

椿の花が歓迎

椿茶と椿の葉で包んだ餅菓子

黒米のせんべい
椿茶に花びら浮かせ秋の庵     二三弥
止みそうもない雨に見切りをつけて下山にかかる。再びフェンスに囲まれた道をゆく。一帯は阪急電鉄の買収地である。今日巡った集落や椿山は押し寄せる開発の波にどう変わっていくのだろうか。馬場バス停までのつもりが、彩都西駅まで1時間を歩き通してしまった。

一帯は阪急電鉄買収地
俳句は鈴木さんから提供いただきました。                文・写真 平山
企画担当:鎌田恭二、西森勝彦

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