UP 2007.7.24 HRY
枚方市 香里ヶ丘地区の公園ウォッチング
―都市公園のあり方を考える―
■日時:2007.7.20(金) 曇
■場所:枚方市 香里ヶ丘(京阪枚方市からバス桑ヶ谷下車)
■参加:環境科30名
枚方市香里ヶ丘地区は、住宅公団の香里団地開発時に公園が計画的に配置された地区です。今回当地在住の環境科田中正一氏の案内で、地区の代表的な7つの公園を巡り、それぞれの立地や設備、管理状態、利用状況をなどを検証することにより、都市公園のあり方を考えて見ます。

南部生涯学習市民センター見学―(10:20〜11:20)

公園めぐりに先立ち、枚方市南部生涯学習市民センター「ユーカリ」を訪問しました。桑ヶ谷公園の麓に位置する本施設は、生涯学習の場として、また開かれた計画作りという観点から、市民参加のワークショップを開催して建設を進め、H15年に竣工しました。

枚方市南部生涯学習市民センター

市民参加のワークショップの成果です(明山所長)

イベントホールで

雨水利用システム
50人の市民が、5班に分かれ、11回の討議を重ねて、1年で基本設計案をつくり上げました。特徴は次のように、自然エネルギーおよび自然資源の活用と高齢者・障害者に優しい施設としたことです。枚方市在住の環境科田中正一氏もワークショップに参加し、計画を主導されました。
  (1)太陽光発電による電力の施設への利用(20KWH)(全電力の6%)
  (2)雨水利用システムによる雨水のトイレ洗浄、樹木散水への利用(水使用量の40%)
  (3)高齢者や障害者に優しい全館バリアフリー設計
明山所長ならびに運営責任者の今木さんにセンターを案内いただきました。

滴りの裏山仰ぐデッキかな     幸子


香里ヶ丘地区 公園ウォッチング―(11:25〜14:55)

                                 行程:徒歩 約4Km
学習センター11:20→桑ヶ谷公園(11:25〜35)→(公園・緑地)→桜公園(11:50〜12:35)→(公園・緑地)→以楽公園(12:50〜13:15)
→淀見公園(13:30〜45)→さだ山公園(13:50〜55)→香里ヶ丘南公園(14:02〜10)→香里ヶ丘中央公園(14:35〜45)→新香里BS14:55
・・・京阪枚方市

以下、田中正一氏の解説に秋山幸子さんの句を添えてお伝えします。
        1.桑ヶ谷公園(近隣公園)

南部生涯学習市民センターの裏山に位置し、ほとんど人の
手が入っていない自然林ですが、滑るからという一市民の声で、
落葉を掃き清めています。不自然な自然となってしまいました。
ピークには44.6mの三角点があります。

   公園の雑木育む梅雨きのこ
      
           番外:公園・緑地

高層マンションの駐車場前の小さな芝生の公園ですが、市街地
にあるため利用度が高いとのことです。枚方市の指導による
自主管理公園です。
             2.桜公園(街区公園)

香里ヶ丘団地との境界にある細長い公園です。街路に
ソメイヨシノが並び、お花見シーズンは人々で賑わいますが、
それ以外は閑散としています。(ここで昼食タイム)

  誰もゐぬ砂場に刺さる花火屑
      
         番外:公園・緑地

マンションの私有地と思われますが、こちらも市の指導による
自主管理公園です。手入れの行き届いた一坪農園とバーベ
キュー設備があり、結構利用されているようです。
         3.以楽公園(街区公園)

日本を代表する作庭家の「重森三玲」が1961年に造った
庭園です。中央に自然の湧水による苑池を囲み、曲水、
滝石組の築山、四方に春夏秋冬を表現した平安式の庭を
配置しています。
団地の中に有る庭園として、「みんなが一緒に十分楽しむ庭園」
という願いを込めて「以楽苑」と命名されましたが、その願いに
反し立入禁止です。

明日の観察会は会費¥4000だそうですから、それだけの
価値があるということですね。文化遺産がふさわしいかもしれ
ません。カモに注意の看板が目を引きました。

   名庭の以楽に施錠子亀浮く   
         4.淀見公園(街区公園)

香里ヶ丘団地で最も高台(標高60m)にある公園です。
淀川が見えるからという命名ですが、下界は霞んで建物
ばかりが目立ち、よく見えませんでした。
公園愛護会の活動が定着、地域の人々により、しっかり守られ
愛されている明るい公園ですが、公園正面から見ると、3段の
擁へきが囲み、風情に欠けるのが難点でしょうか。

   くちなしや淀見公園淀見えず
           5.さだ山公園(街区公園)

土砂流出防止対策により、自然の地形を維持した公園で、
木登り遊びができそうな木も残されています。
入口で、子供達がせみとりに興じていました。

  さだ山の茂り湧き出づ鳥の声
          6.香里ヶ丘南公園(近隣公園)

自然の雑木林がまとまって残っていますが、薄暗く、痴漢が
でそうな公園です。ゴミも捨てられています。人目がないと
こうなるのでしょうか。やはり都市の公園は、明るく、安全第一
で、自然をそのまま残すことは難しい気がします。

  基地遊び思ひ出しをり青葉闇
      7.香里ヶ丘中央公園(近隣公園)

今日最後の公園は香里団地の中心部にある大きな公園です。
中央部のグランドは有料で、平日は利用者もなく施錠された
まま。子供達が周りの道などでキャッチボールをしています。
隣接のスーパーマーケットや図書館とのアクセスが悪く、孤立
した公園です。
どれだけ市民に利用されているか。他の公園もそうですが
有料施設以外は把握されていません。

  青葉風憩ふベンチの一つ欲し
以上、7ヶ所の公園プラス番外2ヶ所の公園を見てきましたが、皆さんはどうお感じになったでしょうか。ご意見・ご感想を是非お聞かせください。

以楽公園にて
企画担当:田中正一

前のページへ     ◇環境科トップに戻る     ◇次のページへ