2007.7.15 HRY
唐招提寺金堂保存修理見学/大和民族公園
| ■日時:2007.7.13(金) 天気 雨 ■場所:奈良 唐招提寺 近鉄西ノ京 歩15分 奈良民族公園 近鉄郡山バス矢田東山下車 ■参加:環境科 28名 |
唐招提寺(10:10〜12:30)
唐招提寺は、唐の高僧・鑑真大和上により天平宝字3年(759)に創建されました。爾来千二百有余年、「天平の甍」の呼び名で親しまれている「金堂」(国宝、1998年世界文化遺産登録)は、鎌倉2回・江戸・明治時代と過去4回の大修理を経て、100年ぶりに「平成大修理事業」が行われています。この度の修理は、創建以来初めての大修理であるとともに、現代の建築技術の粋を結集したものです。
環境科の見学は4度目。10年にわたる大事業も最終年を迎え、今回が最後となります。奈良県教育委員会事務局文化財保存事務所唐招提寺出張所の山田技官のご案内で修理現場を見学しました。
![]() 唐招提寺伽藍 |
朝から雨、台風接近にも関わらず28名の参加です。今回の見学は、前環境科 安部様のお世話で実現できました。
![]() 雨の唐招提寺南大門 |
![]() 1998年世界文化遺産登録 |
![]() 前環境科安部さんのお世話になりました |
素屋根(金堂全体を覆っている仮設建物)に入り、ヘルメット着用。山田技官から修理状況の説明を受ける。修理復元作業は積極的に見学してもらっているとのこと。海外からの見学者もあり、国際文化交流に役立っているそうです。
![]() 南大門から見た素屋根 |
![]() 2F 床・柱修理現場 |
![]() 扉絵に奈良時代のものが発見された |
今回の修理で新たに判明したことは(1)垂木の年輪鑑定結果、金堂建立は781年で、鑑真の死後であった。(2)扉絵に奈良時代のものが発見された。(3)金堂の床は2段であったなど山田技官のお話です。
![]() 3F 金堂屋根修理現場 |
![]() 瓦葺替え作業進行中(8月葺きあがり予定) |
![]() 建立年の根拠となった垂木を覗く |
屋根のカーブは現代のコンピュータ技術を以ても実現できません。8月には瓦葺きが終わる予定です。
![]() 屋根裏の隅鬼 奈良と江戸の違いを見る |
![]() 垂木(中央)の年輪鑑定から建立年が判明 |
![]() 平成15年製の鴟尾(しび) |
屋根裏の四隅に魔よけの「隅鬼」があります。創建当初のものに一つだけ江戸時代のものがありますが、古いものの方が可愛いげがあります。
別室には鴟尾(しび)が置かれています。重さ250Kもある鴟尾(しび)ですが、平成15年製のものも歴代同様に粘土を焼き固めて作っているそうです。奈良時代のものはおおらか、鎌倉時代のものはシステマチックなつくりです。魚?鳥?最初に作った人は何を想像したのでしょうか、いまだ謎です。
鴟尾二つでんと置かれて風涼し 二三弥
記念写真 後列左端が山田技官
金堂復元予想図
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梅雨暗き寺苑に咲ける蓮の花 二三弥
身近に金堂の修理現場を見ることはこれが最後です。私たちが生きている間は、もうこの木組みや屋根を見学することなどできないと思うと、感慨無量のものがあります。8月には屋根瓦が葺き上がり、9月組立て完了、2008年.3月素屋根解体、6月には三尊堂内搬入作業に入ります。来年には復元なった金堂を是非見学したいものです。
奈良県立民族博物館・大和民族公園(13:20〜14:50)
近鉄郡山駅からバス15分、矢田東山に県立大和民族公園があります。園内には自然林があり、四季折々の花が咲いています。また、遠い日の大和の暮らしを伝える民俗資料を展示する民族博物館や、復元した古い民家の集落があります。
民族博物館
![]() 博物館玄関 特別企画展開催 |
![]() 常設展示 大和の暮らし |
![]() 特別展示 人が動くモノが動く |
大和民族公園概要
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大和民族公園
![]() 町屋集落 |
![]() 民家の台所 |
![]() 菖蒲園と水車 |
ででむしの迎ふる如く道に出で 二三弥
唐招提寺記念写真は安部さんから、俳句は鈴木さんから提供いただきました。
企画担当 長谷川清満