ジュニア自然大学
季節の話題
ツバメのねぐら入り
平成17年8月
つばめの「ねぐら」いり
 8月には「ツバメのねぐらいり」という大飛翔が見られます。
 何万というツバメが日暮れ時に、ヨシ原上空に集まり、すぐ頭の上をかすめたり、上空から急降下してねぐらのヨシ原に入っていきます。意外と知られていない夏の風景ではないでしょうか。昨年(H16年)に友人から教えてもらいましたが、先日機会があり、宇治の観月橋の付近まで見に行ってきました。本当に万を数えるほどのツバメが、どこからともなく湧き出すように現れ、次から次へとヨシ原のほうに姿を隠していきます。日が暮れて、見えなくなっても、まだ舞っている気配でした。
 シニア自然大学野鳥科の方から教えていただいたことを、ご紹介いたします。
掲載の写真をクリックすると拡大写真のウィンドウを見ることが出来ます。
ツバメのねぐらいり
 集団でねぐらいりするのは、
  @天敵から身を守るため
  A被捕食率を低くするため
  B各種の情報交換をするため
等だそうです。
 理想的なねぐらの環境は、草丈2m弱、広さ10000uほどのヨシ原。大阪近辺では、淀川の鵜殿・奈良の平城京跡・宇治川の源内。宇治川の源内は、近畿一・日本一の規模と言われ、その数約4万羽といわれています。ヨシ原に入るときは、まるで川のようにみえる「流れ」という飛び方と、上空高く舞った後に急降下する「木の葉落とし」という飛び方をします。
 写真は、05.08.19宇治川の源内で撮影。薄暗い空を背景に、雰囲気だけといった申し訳ない写真です。
ツバメの体
 体長 約17cm(翼長約32cm)、体重18g。足は「空中生活者」のため、あまり強くなく小型の鳥としては貧弱。体色:青に近い黒、胸は赤茶色で腹は白い。くちばしは黒。ツバメは1日に100kmも飛べるのだそうです。
 写真は、03.05.01京阪電車の橋本付近で撮影。
ツバメの渡り
 3月ごろ日本に飛来して、フィリピン・オーストラリアなどに9月ごろに帰る。約2400kmの旅をする。南の国に帰ったときにはその体重が4〜6g減少しているそうです。3分の1から4分の1以下になってしまうのですね。
ツバメの子育て
 3月から4月 軒先などに巣をつくり、五月に1回目の卵を4〜6個生みます。約15日で孵り、それから約22日後に巣立ちます。1週間ほど親が世話をして(1番子)、さらに2週間後、2回目の繁殖に入ります(2番子)。巣は子育てだけに使い、後は集団で「ねぐら」に入ります。
 写真は、03.05.01京阪電車の橋本付近で撮影。
 写真は、05.06.01高槻市北部の原大橋付近の民家軒先で撮影。
 子育て中です。
 写真は、04.06.19長居公園の自然史博物館前の蓮池で撮影。
 写っているツバメは全てその年に生まれた若ツバメと思います。親鳥と思えるツバメが近づくと、止まっているツバメがパッと飛び立ち、空中でエサを受ける取るような行動を繰り返していました。
日本のツバメ
 ショウドウツバメ・リュウキュウツバメ・イワツバメ・コシアカツバメ・ツバメ。
 アマツバメの仲間は、アマツバメ目アマツバメ科で主としては、遠い種類。ツバメは、スズメ目ツバメ科です。
 写真左右共に、05.06.13 高千穂峡で撮影。左は、同行の方からイワツバメの巣だとお聞きしましたが、検証出来ていません。右は、子育て中のツバメ類ではないかと掲載者が勝手に思っている、はなはだ無責任な写真です。(2枚ともツバメと関係ないかもしれません、ご容赦を。)
 左は、アマツバメの写真ですが、04年和歌山県立博物館の友人から頂いたものです。見事な写真なので、頂き物で恐縮なのですが掲載しました。