| ジュニア自然大学 季節の話題 |
春 メダカの産卵 |
平成19年5月 |
| 2006年晩秋から初冬にかけて裏六甲唐櫃台付近の棚田の水路より持ち帰ったメダカが、
平成19年4月活発に産卵を始めました。冬季干上がってしまう水路のメダカをかわいそうに思い、
70−80尾ほど持ち帰りました。 じっくりと見ていると面白く記録してみることにしましたが、あくまでも個人的な感想のレベルですのでご容赦ください。 お断り)掲載した一連の写真は、一連の産卵行動の連続写真ではありません。 いくつもの別々の産卵行動の断片写真を並べただけものです。 |
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| 産卵行動 その1 | ||
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| ♂が♀に近づくと♀は誘うような感じで、頭をもたげるように体を上に傾けます。 ♂は下から体を寄せます。そして、♂は体を翻し、円を描くように泳ぎます(この泳ぎ方が、♂の求愛行動だそうです)。 このとき、そばに別の固体が近づくと追い払い、又♀を追尾しなおします。この時の追い払い方は、かなり激しいものです。 | ||
| 産卵行動 その2 | ||
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| ♀が静止の姿勢をとると、♂は下から静かに浮かび上がるように♀に寄り添います。 (潜水艦が浮上するような様子で寄り添そいます)。この後、♂♀は泌尿生殖口(肛門)を近づけ、 ♂は背ビレと尻ビレを使い横からはさむように♀を抱擁します(メダカが抱擁するんですよ)。そして、♂♀ともに体を強く震わせ産卵します。 残念ながら♂が♀を抱擁している写真は写せていません。 書物によると、人間が見ている状況下では♀が落ち着かないらしく、 交尾が成立しないことが多いらしいです。私の家では、水槽に覆いをかけていないので、抱擁を写すのが難しいです。 産卵行動初期の場面は常時見受けられるのですが、抱擁を観察したのは今回の観察では2回きりでした。 | ||
| 考えたこと | ||
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産卵行動はかならずしも1:1ではなのではないでしょうか。 写真では、♀を2尾の♂が追尾している様に見えます。追尾の段階や求愛行動の段階では、他の個体が近づくと、♂♂はその個体を激しく追い払います。ですが、 抱擁の段階ですと追い払うことはしませんでした。2回の抱擁産卵うち、1回はこの段階で2尾目の♂が近づき、 ペアが体を振動させるその瞬間に、この♂も体を重ねて振動させていました。 書物ではこれを擬似産卵行動としているようです。私は♂が放精する瞬間をまだ見ていないので、擬似なのか真性なのか何ともいえません。 | |
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この写真もそうですが、♀は既に抱卵しています。しかし、産卵行動は繰り返し行われています。
一気に産卵するのではなく少しずつ小分けに産卵し受精させているのかもしれません。また、
♂が一方的に追尾しているのではなく、抱卵した♀が積極的に誘っているようにみえます。
この写真で、気になることが一つあります。下に写っている♂の尻ビレの軟条の数です。 メダカには遺伝的地域差があります。その地域差が形態上尻ビレ軟条数に現われるとされています。 大阪湾周辺のメダカは、南日本集団の東瀬戸内型に分類されています。 しかし、写真のメダカはそれに当てはまっていないように見えます。このことは、別の機会に確認してみたいと思っています。 |
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| メダカの♂と♀について | ||
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| ♂ | ♂ | ♀ |
| ♂♀の特徴: 通常時の特徴 ♂:背ビレが大きく♀と比べよく発達し、はっきりとした切れ込みがあります。 尻ビレは長く特に発達します。産卵行動のときの抱擁のためと思えます。 ♀:胸鰭が♂に比べ大きく発達する(実際には良く見ないと気づかないかもしれません)。 ♂の尻ビレの後ろ半分には櫛状の細かい突起が形成されると書物に記載されていますが、 肉眼で識別するのは難しいです。 繁殖時の特徴 婚姻色は♂に著しく現れるようです。 ヒレが橙色に色づくのは♂♀ともに同じですが。♂の腹ビレ・尻ビレ・尾ビレ・背ビレが黒く色づいています。 特に腹ビレは特徴的に黒く色づいています。尻ビレの黒さは腹ビレほどではありませんが特徴的です。 尾ビレの黒は全体が黒くなるのではなく写真(左)のようにヒレの条間が黒く色づいています。 写真(中)のように、頭部先端から背筋がはっきりと黒くなる事も♂の婚姻色の特徴でないのでしょうか。 |
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